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中国、新型画像復元大規模言語モデルを発表 1.7秒で古い写真を8Kレベルの細部まで再現

16:36, July 30, 2025 

古い写真を素早くきれいに修復するにはどうすればよいだろうか?中国科学院深セン先進技術研究院が28日、「HYPIR」と名付けられた画像復元大規模言語モデルを発表した。このモデルは最速1.7秒で1枚の写真を復元でき、さらに8Kレベルのディテール生成を実現。文化の伝承・保護、映像修復および科学研究や医療など複数の分野での活用が期待されている。中央テレビニュースが伝えた。

この毛並みや輪郭が不鮮明で背景に顕著なノイズがあるライオンの画像も、このモデルを使えばわずか1秒ほどで高精細かつ豊かなディテールを持つ画像に修復できた。

中国科学院深セン先進技術研究院デジタル研究所の董超研究員は、「単純にシャープ化するだけでは毛並みは元のままで、新しい毛は現れてこない。しかしこのモデルでは、シャープ化に加えて周囲に新たな毛並みが補完され、元画像の特徴を保ちながら鮮明なディテールを復元できる。これが最大の難しさだ」と説明。

この画像復元大規模言語モデルはすでに3回のバージョンアップを経ており、従来のように画像編集ソフトで1つずつ細部を調整する必要がなく、より短時間で4Kや8Kの画質にまで復元できる。また、既存のテキストから画像を生成する技術と比べても、大量のデータ学習・トレーニングおよびアルゴリズムによる特徴抽出を通じて、より正確なディテールを再現できるという。

董氏はさらに、「最新の大規模言語モデルやマルチモーダル大規模言語モデルを取り入れ、過去10年間に蓄積した多くの画像復元技術を統合し、実際のシーンでの劣化をシミュレートすることで、古い写真も鮮明に復元できるようになった。将来的には古い映画の高精細化も可能になり、貴重な歴史資料を生き生きと再現できるだろう。また、顕微鏡技術や医療画像、水中画像などの科学分野でも、画像をより鮮明にしたり、より良いものにしたりすることができる」と述べた。(編集ES)

「人民網日本語版」2025年7月30日