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中印国境問題特別代表会合で10項目の合意

16:35, August 20, 2025 
中印国境問題特別代表会合で10項目の合意

中印国境問題特別代表第24回会合が19日、インド・ニューデリーで開催された。中国側特別代表である王毅中共中央政治局委員(中央外事活動委員会弁公室主任)と、インド側特別代表であるドヴァル国家安全保障担当補佐官は、両国首脳の戦略指針に従い、積極的かつ建設的な姿勢で中印国境問題について率直かつ踏み込んだ意見交換を行い、以下の10項目の合意に達した。新華社が伝えた。

(1)双方は、両国首脳のカザン会談以降の、首脳間の重要な共通認識の実行における進展を前向きに評価するとともに、第23回特別代表会合以降、中印国境地域は平和と安寧を維持し続けているとの認識を示した。

(2)双方は、国境地帯の平和と安寧を維持することの重要性を再確認し、友好的な協議を通じて問題を適切に処理することで、中印関係全体の発展を促進することを強調した。

(3)双方は、両国関係の大局という政治的観点から、2005年に両国が署名した政治的指導原則協定に基づき、公平かつ合理的で双方が受け入れ可能な国境問題解決の枠組みを模索することで一致した。

(4)双方は、中印国境問題協議調整作業メカニズム(WMCC)の枠組みの下に国境画定専門家部会を設置し、条件の整った地域における国境画定交渉の推進を検討することで一致した。

(5)双方は、WMCCの枠組みの下に作業部会を設置し、国境の実効性ある管理・コントロールを進め、国境地帯の平和と安寧を維持することで一致した。

(6)国境西部の既存の将官級会談に加え、国境東部及び中部にも将官級会談メカニズムを設置し、新たな西部将官級会談を早急に開催することで一致した。

(7)双方は、外交、軍事ルートの国境管理、コントロールメカニズムの機能を発揮し、まず原則と方式について合意に達し、緊張緩和・状況安定化と管理・コントロールのプロセスを推進することで一致した。

(8)双方は、国境を跨ぐ河川に関する協力について意見交換を行い、両国越境河川専門家メカニズムの機能を発揮し、越境河川における洪水警戒情報の共有に関する覚書の再署名について意思疎通を継続することで一致した。中国側は人道主義の原則に基づき、インド側と関連河川の緊急水文情報を共有することに同意した。

(9)双方は、仁青崗-チャング、普蘭-グンジ、久巴-ナムギアの三つの伝統的国境貿易市場を再開することで一致した。

(10)双方は、2026年に中国で第25回特別代表会合を開催することで一致した。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年8月20日