新疆維吾爾(ウイグル)自治区哈密(ハミ)市の砂漠地域に位置する太陽光・太陽熱ハイブリッド発電実証拠点が正式に運用開始し、中国の砂漠気候帯における太陽光・太陽熱協調開発技術実証の空白を補ったことが19日、大唐集団への取材で分かった。
実証拠点とは、特定のプロジェクトに対し実際の運転試験および検証を行う施設であり、関連分野の発展に科学的根拠と指導を提供するものだ。今回運用開始した実証拠点は、大唐石城子100万キロワット(kW)「太陽光+太陽熱」ハイブリッドクリーンエネルギープロジェクトを利用しており、先進太陽光、従来型太陽光および太陽光・太陽熱発電の実証エリアに区分されている。実証拠点全体では、多様な型式のモジュール、架台、インバータおよび46の集熱回路を用いて、さらに14基の高精度気象観測装置を組み合わせることで、100種以上の試験計画を構築可能となっている。
大唐技術経済研究院実証拠点責任者の王濤氏は、「このシステム全体は異常気象が設備性能に及ぼす影響を検証し、太陽光・太陽熱設備の選定・設計を最適化できる。これは極端な屋外環境における『試験場』を構築したようなものであり、各種発電設備が多様な天候や季節の検証を受けることを可能にするものだ」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年8月21日