香港特別行政区政府の報道官は9日、スイスのローザンヌ国際経営開発研究所(IMD)が同日発表した『2025年世界人材ランキング』において、香港が昨年の世界9位から4位へと大きく順位を上げ、過去最高の順位となり、アジア1位になったと発表した。新華社が伝えた。
ランキングを構成する3つの人材競争力要素すべてで、香港は2年連続の上昇を記録した。そのうち「魅力度」は20位に上昇し、「即戦力性」と「投資・開発」はそれぞれ3位と12位に躍進。指標別では、香港の科学分野卒業生の割合が引き続き世界1位、財務スキルは世界3位に上昇、管理職の給与水準と経営教育の効果はいずれも世界5位となった。
香港特区政府の報道官は、「このランキングは香港特区政府が教育、イノベーション技術、人材誘致の分野で打ち出した政策措置が正しい方向で成果を挙げていることを示すものだ。香港の高等教育は高度に国際化・多様化しており、世界トップ100にランクインする大学を5校有し、優秀な研究人材が集まる国際的な高度人材の交流協力の拠点となっている。特区政府は『香港留学』ブランドの構築に力を入れ、教育への継続的かつ確固たる投資、大学のイノベーション・最適化の支援、一流大学の優位性発揮と拡充・質向上を推進するとともに、奨学金制度を含む一連の具体的政策措置を実施。世界各地から優秀な人材を引きつけ、現地人材の育成を進め、香港の国際高等教育ハブとしての地位を固め、教育強国戦略に協力している」と述べた。
同報道官はさらに、「特区政府は人材の重要性を深く理解しており、2024年の施政報告において教育・科学技術・人材委員会の設立を発表。政策を策定し、人材育成・人材誘致・科学技術の協同発展を推進すると同時に、国際的な高度人材の香港への集結を図る方針を打ち出した。世界知的所有権機関(WIPO)が今月1日に公表した『2025年グローバル・イノベーション・インデックス』のイノベーションクラスタートップ100で、『深セン―香港―広州』イノベーションクラスターが初めて世界1位となり、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深圳、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成されるクラスター)がイノベーションと技術において国際的に高い評価を得ていることが示された。これは世界各地のイノベーション人材がキャリアを切り拓き、事業を発展させる理想的な地であることを証明している」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年9月10日