「一帯一路」ニュースネットワーク

「一帯一路」ニュースネットワーク>>ニュースルーム

【新職業】人型ロボットの「トレーナー」、ロボット用アプリケーション開発エンジニア

15:43, November 17, 2025 
【新職業】人型ロボットの「トレーナー」、ロボット用アプリケーション開発エンジニア
合肥楽聚機器人技術有限公司の実験エリアで、ロボット「誇父」とツーショットで写る張鴻偉さん(10月24日撮影・周牧)。

第15回全国運動会(全運会)の開会式では、ロボットが青銅製の打楽器「句鑃」を演奏したほか、ロボット「誇父」が聖火リレーのランナーとして登場した。また、第8回中国国際輸入博覧会では、ロボットがリングで格闘対決を披露した。以前であればSFの世界の「住人」だった人型ロボットはすでに現実の世界に溶け込むようになっている。その実現の上で、重要な役割を果たしているのがロボットの「トレーナー」のような役割を果たす「ロボット用アプリケーション開発エンジニア」だ。新華社が伝えた。

合肥楽聚機器人技術有限公司のロボット用アプリケーション開発エンジニアである張鴻偉さん(26)によると、人型ロボットは、実際の外部環境を認識、感知するほか、計算を通して、自ら状況を判断して行動決定を行い、タスクを実行することができる。さらに、学習を通して、アップデートし続けることができ、それが「エンボディドAI」と呼ばれている。

張さんは今、ロボット「誇父」が工業生産の作業を担えるよう「レクチャー」している。まず、ユーザーのニーズを把握し、ロボットが「理解」できるコードに変換。その後、ソフトウェアを使って、シミュレーションを実行するという。さらに、うまく作動するようになるまで何度も調整を繰り返し、実際のロボットにコードを組み込み、実験室に作り出した外部環境を使ってテストを行う。ロボットが間違った動きをした場合は、同僚と共にデータを基に原因を探し、改善していく。テストと調整を重ねてロボットの動きが安定すれば、実際の応用シーンに採用して、テストを行う。引き渡しの際、エンジニアの張さんも実際に立ち合い、使い方を説明するという。

中国の人的資源・社会保障部(省)が2022年に発表した「新職業」には、ロボットエンジニアも組み入れられていた。3年の進歩を経て、ロボットの形態と技術はアップデートし続け、業界内ではさらに多くの細分化された「新職業」が次々と誕生している。中国の各地もその流れに積極的に対応している。例えば、安徽省合肥市は、スマートロボット産業の発展を積極的に促進し、トータルチェーンの研究開発・製造の体系を構築しており、すでに産業チェーンの川上・川下の企業は約200社に達している。さらに、関連の科学研究プラットフォームや研究開発機関も設置されている。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年11月17日