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中国のロボット低侵襲手術、海外展開を加速

16:20, March 25, 2026 

四川大学華西病院国際ロボット遠隔手術制御センターで、ロボット遠隔手術を行う医師(3月20日撮影・董小紅)。

四川大学華西病院国際ロボット遠隔手術制御センターで、ロボット遠隔手術を行う医師(3月20日撮影・董小紅)。

四川大学華西病院国際ロボット遠隔手術制御センター(以下、「同センター」)の操作台に座り、ポーランド内務省国立医学研究院院長のピョートル・スワルスキ氏は、目の前のモニターを見つめながら、7000キロメートル以上離れたポーランドに設置された手術ロボットを両手で操作していた。約2時間後、音声システムから「病変を完全に切除」という手術成功のメッセージが届いた。スワルスキ氏は「手術の進行は非常にスムーズで、術野は極めて鮮明、患者の出血量もより少なかった」と興奮気味に語った。新華社が伝えた。

ポーランドにおいて実施されたこの遠隔手術のほかにも、同センターでは3月20日にさらに6件の遠隔手術が実施された。四川大学華西病院副院長で肝移植センター教授の呉泓氏は西蔵自治区拉薩(ラサ)市の患者に対して肝包虫症の手術を行い、ブラジルの医師は四川の手術ロボットを用いて自国の患者に対して遠隔外科手術を実施した。

ブラジルロボット協会会長のカルロス・エドゥアルド・ドメネ氏は「ブラジルは成都から1万キロメートル以上離れているが、超高精細かつ遅延のない手術ロボットにより、比類なき鮮明な視野とよりリアルな奥行き知覚を得ることができた。操作は安定しており、手術はより正確で精緻だ。中国の最先端医療技術と設備は『一帯一路』共同建設の進展とともにブラジルへと広がり、南米の患者に恩恵をもたらしている」と感嘆した。

3月21日、四川大学華西病院が主催した「華西国際手術ロボット大会」において、同センターが正式に発足した。同センターは現在、四川省で最大規模かつ最も体制が整ったロボット遠隔手術制御拠点として、基幹ネットワークの展開と専門人材の育成体制を基盤に、国際的なスマート外科プラットフォームの構築を進め、「患者が足を運ぶ医療」から「技術が患者の元へ行く医療」への転換を推進する。

2026年、中国の手術ロボット分野は歴史的な転換点を迎えると見られている。初の「手術および治療補助操作類医療サービス価格プロジェクト立ち上げガイドライン」が正式に発表されたことで、同分野は「政策のバックアップ+市場の爆発的成長」という規範的発展の新たな段階に入る見込みだ。

中国の手術ロボット産業は急成長を遂げつつある。中国医薬保健品輸出入商会のデータによると、2025年の中国の手術ロボット輸出は368.1%増加し、中国製医療機器に対する世界の技術的評価と市場認知が急速に高まっていることが裏付けられた。

遠隔手術において、安全性は最も重要な生命線だ。同センターは、外科医、麻酔医、看護チーム、ネットワークエンジニア、設備エンジニアからなる専属支援チームを編成し、24時間365日の緊急対応体制を構築していることが取材で明らかになった。同センターに導入された国産手術ロボットシステムは、高精度な操作性と遠隔協働能力を備え、裸眼での3次元立体高精細視野、視野画像の10倍拡大、手振れ補正、直感的操作技術などの機能を備えている。医師は本能や直感に基づき手術器具を操作でき、手術全体は極めてスムーズに進められる。

四川大学華西臨床医学院常務副院長で泌尿器外科教授の王坤傑氏は「センターには現在4つの操作台があり、同時に4件の遠隔手術を実施できる。手術ロボットには2人の執刀医によるバックアップ体制も整えられており、ネットワーク遅延などが発生した場合でも、遠隔地の患者がいる病院の手術室チームが直ちに引き継ぐことが可能だ。さらに、手術中にはワンタッチで多分野の専門家を遠隔接続し、術野や患者のバイタルサインを同時に確認しながらリアルタイムで処置方針を提示でき、難治性・重症例の手術における許容度と安全性を大きく高めている」と説明している。(編集KN)

「人民網日本語版」2026年3月25日