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成都からベトナムまでの直通「定期貨物列車」が開通

デルのパソコンの部品などの物品を積んだ中国とベトナムを結ぶ直通定期貨物列車「中越班列」(成都—イエンヴィエン)が今月15日、汽笛を鳴らしながら成都国際鉄道港をゆっくりと出発した。この四川省成都市からベトナムに向かう初の「中越班列」(往路)は、7日後にベトナムのイエンヴィエン駅に到着する予定だ。人民日報海外版が伝えた。

今年に入り、産業の回復及び国内と国際的な2つの循環「双循環」の推進が加速しているのを背景に、各製造業の企業の輸出が、流れに逆行する形で、安定の中で成長している。しかし、世界の新型コロナウイルス感染症の影響を受け、世界の供給チェーンは緊迫した状況が続いている。クライアントの輸送の需要を満たすべく、「成都国際班列」はシー・アンド・レールの方式から、全て鉄道での輸送へと変更。中国とベトナムの国境地点で、走行するレールを変えるだけで、部品をベトナムまで輸送することができるようになった。

この案が打ち出されたことにより、国際定期貨物列車「中欧班列」や陸海新ルートを通して、欧州及び東南アジア市場でデルのパソコンの部品の双方向貿易が後押しされるようになり、全く新しいグローバル化された貿易の主要ルートが構築されている。デルの関係責任者は、「今回、『中越班列』(成都—イエンヴィエン)が開通し、物品を成都からベトナムに輸送するのにかかる時間が2日から3日ほど短縮された。この方法なら、海上輸送のリスクを回避できるほか、輸送コストも削減でき、当社が東南アジア市場を開拓する力強い下支えとなる」と歓迎する。

中国とベトナムを鉄道だけで結ぶというのは、新型コロナウイルス対策の実施が常態化する中、「成都国際班列」がスマート製造業の供給チェーンを安定させる革新的な措置。貿易関連の多国籍企業が方法を増やし輸送の優れた環境を作れるようサポートし、荷主にさらに多くの実益と便宜をもたらすと期待されている。

今年1‐3月期、成都国際鉄道港の西部陸海新ルートの運行数は前年同期比99.28%増の300本近くに達した。「中欧班列」のターミナルセンターと西部陸海新ルートターミナルセンターとしての成都国際鉄道港は近年、「双循環」に積極的に溶け込み、成都市と重慶市の2都市から成る経済圏構築に寄与し、欧州とアジアを横断し、世界へと繋がるグローバル供給チェーンの経済中核エリアを全力で構築し、欧州・アジアの全域、「一帯一路」(the Belt and Road)を対象にした陸・港のメインターミナル構築を加速させている。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年4月21日