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習近平国家主席がバチェレ国連人権高等弁務官と会談

習近平国家主席がバチェレ国連人権高等弁務官と会談

習近平国家主席は25日、バチェレ国連人権高等弁務官と北京でテレビ会議の形式で会談した。新華社が伝えた。

習主席はバチェレ氏の訪中を歓迎。中国の歴史や文化を紹介したうえで、中国における人権事業の発展に関する重要な問題について踏み込んで説明し、人権の包括的な擁護と保障に尽力するという中国共産党と中国政府の原則的立場を表明した。

習主席は「中国は長く困難に満ちた奮闘を経て、時代の潮流に沿い、自国の国情に合った人権発展の道を歩み出すことに成功した。我々は絶えず全過程にわたる人民民主を発展させ、人権の法治的保障を推進し、社会的公正・正義を維持し続けてきた。中国国民はより広範で、より充分な、より包括的な民主的権利を享受している。中国国民の人権はかつてないほど保障されている」と強調した。

また「人権保障にベストはなく、ベターがあるのみである。中国は平等と相互尊重を基礎に、各方面と積極的に人権対話・協力を繰り広げ、共通認識を拡大し、意見の相違を減らし、互いに参考にし合い、共に進歩し、国際人権事業を共に推進し、各国の人々に幸福をもたらすことを望んでいる」と述べ、現在の取り組みにおいて最も重要な点として、以下を挙げた。

(1)人々中心の堅持。人々の利益を出発点及び到着点とし、人々の最も関心を寄せ、最も直接的で、最も現実的な利益の問題をしっかりと解決し続け、人々が幸福な生活を送ることのできるように努力する。これこそが、最大の人権だ。

(2)各国の人権発展路線の尊重。人権は歴史的、具体的、現実的なものであり、各国は国情、歴史、文化、社会制度、経済・社会発展水準が異なるため、自国の現実と国民のニーズに即して、自国に適した人権発展路線を模索しなければならないし、そうすることしかできない。

(3)各種人権への総合的アプローチ。人権は包括的で豊かな概念であり、総合的施策と体系的推進が必要だ。発展途上国にとっては、生存権と発展権が最も重要な人権だ。

(4)グローバル人権ガバナンスの強化。人権問題において完璧な「理想郷」は存在せず、他国に偉そうに指図する「教師」は必要でないし、ましてや人権問題を政治化・道具化し、ダブルスタンダードを適用し、人権を口実に他国の内政に干渉することがあってはらない。中国は、国際人権事業の促進に向けた国連の積極的努力を引き続き支持していく。

バチェレ氏は「新型コロナ感染拡大の困難を克服して私の訪中を受け入れてくれた中国側に感謝する。国連人権高等弁務官の訪中は17年ぶりであり、私は今回の訪問を非常に重要視し、大切にしており、中国の政府や社会各界の人々と幅広く接触し、直接コミュニケーションを取っていく。今回の訪問は、中国をより理解する助けになると信じる。国連人権高等弁務官事務所は、中国側と意思疎通を強化し、協力を検討し、世界人権事業の進歩を促進するために共に努力していきたい考えだ」とした。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年5月26日