習近平国家主席は1日、国賓として中国を訪問したベラルーシのルカシェンコ大統領と北京の人民大会堂で会談した。新華社が伝えた。
習主席は「中国とベラルーシの友好は盤石であり、双方は常に政治的相互信頼を増進し、常に変わらぬ真の友人、真のパートナーである必要がある。ベラルーシが台湾地区・新疆維吾爾(ウイグル)自治区・香港特別行政区の関連問題、人権状況などで中国の正当な立場を断固として支持していることを、中国は高く評価する。双方は断固として互いの選んだ発展路線を支持し、相手国が自国の核心的利益を守ることを支持し、外部勢力による内政干渉に反対し、両国の主権及び政治的安全を維持するべきだ。両国政府間協力委員会の役割を十分に発揮し、経済・貿易協力を拡大し、中国ベラルーシ工業団地をしっかりと建設して、『一帯一路』(the Belt and Road)共同建設を主軸に、国際定期貨物列車『中欧班列』など相互接続協力を推進する必要がある。医療衛生協力を深め、地方協力を拡大し、人的・文化的交流を緊密化し、中国とベラルーシの友好が人々の心に一層浸透するようにする必要がある」と指摘。
習主席は「世界は百年間なかった大きな変化に直面しており、世界の平和と発展の維持は任重くして道遠しという状況にある。中国とベラルーシは共に国際公平・正義の擁護者だ。中国はグローバル発展イニシアティブとグローバル安全保障イニシアティブへのベラルーシの支持を評価しており、ベラルーシと国連など多国間プラットフォームで協調・協力を強化し、グローバルな課題に共同で対処し、手を携えて人類運命共同体を構築することを望んでいる」と強調した。
両国首脳はウクライナ危機などの問題についても意見交換を行った。
習主席は「ウクライナ危機における中国の立場は一貫した明確なものであり、『ウクライナ危機の政治的解決に関する中国の立場』文書をすでに発表した。中国の立場の核心は和平交渉の促進だ。政治的解決という方向性を堅持し、全ての冷戦思考を放棄し、各国の安全保障上の理にかなった懸念を尊重し、均衡がとれた有効かつ持続可能な欧州の安全保障枠組を構築する必要がある。関係国は世界経済の政治化と道具化を止め、停戦と危機の平和的解決に真に資する事をするべきだ」とした。
ルカシェンコ大統領は「ベラルーシはウクライナ危機の政治的解決に関する中国の立場と主張に完全に賛成する。これは危機の解消にとって重要な意義を持つ」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年3月2日