国際定期貨物列車「中欧班列」の長安号・吉利自動車輸出専用列車の始発式が23日、陝西省西安市の西安国際港駅で行われた。吉利ブランド車計165台が55基のコンテナに分かれて「乗車」し、予定では15日後にロシア・モスクワのベリ・ラスト物流ターミナル駅に到着する。
このたび列車に積載されたのは吉利ブランド車のプラットフォーム「CMA」(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)を利用した製品で、製造地は吉利汽車西安製造拠点だ。吉利集団の西安吉利汽車有限公司の陳斌・製造ディレクターは、「専用列車が開通したことで、西安吉利には総合的なコストが低く、輸送効率が高い海外への出荷の選択肢が加わり、吉利集団の海外市場開拓の歩みが加速した。これまでの輸出における通常の国際海上輸送では、45日から60日かかっていたのが、今は『中欧班列』長安号での輸送により、時間が大幅に短縮され、輸送コストも大幅に低下した」と述べた。
長安号は輸送効率がより高く、コストがより低く、サービスはより優れており、ますます多くの企業と荷主が利用するようになっている。貨物の産地構造は最適化と向上を続け、貨物の種類は機械設備、建築材料、繊維製品から、電気機械設備、電子製品、自動車の完成車・部品へと広がりを見せており、一歩ずつ貿易取引の「人気者」になっている。
西安自貿港建設運営有限公司の袁小軍社長は、「『中欧班列』長安号の輸送では、自動車の完成車・部品、太陽光パネルなどの付加価値が高い貨物が今後はより大きな比重を占めるようになるだろう」と予測する。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年4月24日