中米両国は2024年1月1日、国交樹立45周年を迎えた。過去45年間、中米関係は度重なる困難を経ながらも、全般的に安定的な発展基調を維持してきた。国交樹立45周年という歴史的節目にあたり、中米両国は相互尊重、平和共存、協力・ウィンウィンを堅持し、向き合って進み、先人の事業を受け継いで将来の発展に道を開き、中米関係を「再出発」させるべきである。新華社が伝えた。
「再出発」するには、相互尊重を中米交流・連動の基本的前提とすべきである。中米両国が堅い氷を打破して外交関係を樹立できた最も根本的な理由の1つが、双方が共に相互尊重と「小異を残して大同につく」という原則を堅持し、イデオロギー上の違いを棚上げにしてきたことにある。45年経った今でもなお、中米は多くの面で異なるが、これは双方が小異を残して大同につき、二国間関係の発展を図るうえで妨げとなるものではない。双方は互いの社会制度と発展路線、核心的利益と重大な懸念、発展の権利を尊重すべきである。
「再出発」するには、平和共存を中米が堅持せねばならない原則とすべきである。両国関係を大国間競争の観点から定義し、「勝つか負けるか」を政策目標とするばかりでは、中米関係の持続的な強い緊張状態を招くだけであり、最終的には中米両国及び世界各国の利益を損なうことになる。中米間に溝は過去においても存在したし、現在においても存在しており、将来においても存在するだろう。肝要なのは建設的な方法で溝を適切に管理・コントロールすることである。競争は、公正で一般に認められた国際ルールに基づくべきであり、望ましく健全な競争であるべきで、ゼロサムゲームであってはならない。ましてや、守るべき一線もなく、際限なく相手国を封じ込め、抑圧し、悪質な競争、さらには悪意ある対抗をするようであってはならない。
「再出発」するには、協力・ウィンウィンを中米関係発展の目標及び方向性とすべきである。長い間、中米両国は強みによる相互補完や互恵協力を通じて、相互融合的な利益共同体を形成してきた。中国の急速な発展は、米国を含む世界各国との開放的協力のおかげであり、中国の不断の成長も米国などに持続的な成長の原動力と巨大な市場空間を提供してきた。今日に至っても、依然として中米間の互恵協力の原動力は強靭で、民間交流の基礎は厚い。両国間の協力・ウィンウィンは可能であるだけでなく、必須でもあるのだ。
相互尊重、平和共存、協力・ウィンウィン。これは中米関係の発展の歩みから得られた経験であり、大国間衝突の歴史が明らかにした示唆であり、中米が共に努力すべき方向性でもある。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年1月2日