8月12日夕刻、中国侵略日本軍第七三一部隊(以下、「731部隊」)の「少年隊」の元隊員だった清水英男さんが、空路で黒竜江省哈爾浜(ハルビン)に到着した。翌13日、清水さんは、731部隊罪証展示館と731部隊跡地を訪れ、731部隊の罪行について語った。
今年94歳になる清水さんは、1945年3月に、中国侵略日本軍が哈爾浜に派遣した最後の「少年隊」隊員として現地に赴き、731部隊の施設に4ヶ月あまり滞在した。ここは、第二次世界大戦中に日本軍が細菌戦を計画・組織・実行した拠点だった。1945年8月14日、彼は部隊と共に中国を離れ、日本に帰国した。
哈爾浜で任務に就いていた期間中、清水さんは病原菌の培養・生体解剖・人体実験といった731部隊の蛮行を目の当たりにした。これらの出来事が彼の心に大きな傷跡を残し、現在に至るまで、深い罪悪感に苛まれ続けてきたという。清水さんは2016年、自分の身分を明らかにして、講演やインタビュー対応などを通じて、中国侵略日本軍が犯した犯罪の証拠を公表し、歴史の真相に立ち返る活動を始めた。(編集KM)
「人民網日本語版」2024年8月13日