黒竜江省伊春市にある上甘嶺渓水国家森林公園に足を踏み入れると、原始の姿をとどめる森林がうっそうと生い茂り、チョウセンゴヨウやドラゴントウヒなどの古木が空に向かってまっすぐ伸びている。1立方メートルあたり数万ものマイナスイオンを含んだ空気を深く吸い込むと、森林の清浄さや清新さが体内に染みわたるような感じがする。人民網が伝えた。
同公園は小興安嶺山脈の中部、湯旺河の流域にある。森林率は96%に達し、年間を通して高いマイナスイオン濃度を保ち、名実ともに「天然の酸素バー」だ。
森林を歩くと、リスが枝から枝へと軽々飛び回り、鳥が木々の間で美しい鳴き声を上げる。山東省からの観光客・何瑞石さんは、「たった今、渓流のほとりで野生のリスを何匹が見た。全然人を怖がらないし、とてもかわいかった。渓水公園に来てみると、どこまでも続く景色に『自然の美しさ』を心から感じることができた。喧騒にあふれた都会から遠く離れた森林にいると、時間の流れが緩やかになるような気がする」と話した。
山や水の流れは清らかで美しく、森林は生い茂り、岩や石の景色も美しい。独特の自然景観と豊かな文化的厚みを持つ同公園には今、たくさんの観光客が引きも切らずに訪れる。うねうねと続く木の桟橋をゆっくり進めば、樹齢百年のチョウセンゴヨウの梢から太陽の光が差し込み、桟橋に光と影のまだら模様を作っている。観光客は足を止めて見入ったり、記念写真を撮ったりして、大自然がもたらす美しさと静謐さを心ゆくまで楽しんでいる。(編集KS)
「人民網日本語版」2025年8月20日